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[本]「ゴム風船の中で生きる若者たち―自称「うつ病」とその対応」の感想
ゴム風船の中で生きる若者たち―自称「うつ病」とその対応 | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報
読みました。
 現代の若者ゆえの、現実不適応・会社への不適合。人事担当者には、どう接すればよいのか解らず、頭が痛いところです。この本は、現場担当者に回答を与えるきっかけを作る良い本だと思います。
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 でも、このようにうつ病の若者を増やしてしまった社会的後見についてもっと記述すべきだと思いますし、会社を個性のない組織にし、硬く脆い存在にしてしまう可能性もあるのではないかと考えます。
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 この本は、企業よりの解説だとおもいます。ノウハウ的には正しいかもしれません。
 感じたのはこれからの、企業がどうなるかという点です。
 日本は政府も企業よりの政策を立てますから、結局のところ、メンタルヘルス対策についても、会社に都合の良い~つまりは労働者を切り捨てる、分岐点を「最低基準だといって」打ち立ててしまうでしょう。
 企業はその最低基準を標準として、弱者を切り捨てますが、実は単にロジカルな人事は、結局、硬くはあるが、もろい企業体質を作りだします。会社が社会貢献的生産性をもたらさないでしょう。このような切捨ては、仕事に対しモラルハザードがおこるんじゃないかと心配にかんじました。
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 でも、この本は、実際にうつ病の方にも、きっと自分の問題点を解くきっかけになるとおもいます。本来的に病気であれば、<したくて不適合>ではないはすです。ですから、自称うつ病などと言っている暇すらないはずです。実は私もそうです。(笑)
 非自称うつ病の、私からすると、この本はチョッとからくちです。でも、出来ない社員をパワーハラスメントして、労災を増やすよりは、この本をきちんと読んだ方がいいとおもいます。数字実績の世の中で、強烈な叱責を繰り返すなど実質的に効力のない方法をとって社員が首になる続けるより、若者を育てていくことを考えるのが職場として本当のすがたなのでしょうから。
by mifjpn | 2006-11-10 21:22 |
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